競馬の上がり3ハロンとは?見方・平均・基準タイムを初心者でもわかるように解説
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競馬中継や予想記事を見ていると「上がり3ハロン33.2秒」「メンバー最速の上がり」という言葉をよく目にしますが。
- 33秒って速いの?
- 何を見ればいいの?
- 予想にどう活かすの?
ここを理解している人は意外と少ないです。
実は、競馬で長く勝っている人ほど、着順よりも「上がり3ハロン」を重視しています。
そこで本記事では、上がり3ハロンの見方から基準タイム、予想への活かし方まで、分かりやすく解説していきます。

元競馬関係者として培ってきた知見を活かして、退職後は競馬予想家として活動を開始。2010年頃には某大手情報サイトの予想家ランキングで三冠を達成しました。同時期に競馬予想ブログを立ち上げ、独自の予想理論やテクニックを発信。その実績と発信力が評価され、競馬戦線創設者・田原から声を掛けられたことをきっかけに競馬戦線へ参画しました。現在も予想家として活動を続けながら、競馬戦線の責任者を受け持っています。
目次
上がり3ハロンとは?競馬で最も重要な「最後の600m」
上がり3ハロンを理解するには、まず「ハロン」という単位を知ることが大切です。
競馬では当たり前のように使われますが、初心者には少し分かりづらい言葉かもしれません。
まずは「ハロン」の意味や基本から見ていきましょう。
ハロン(F)とは?1ハロン=200m
競馬では、距離を「メートル」だけでなく「ハロン(F)」という単位で表すことがあります。
1ハロン(1F)は200m。
例えば「マイル戦」と呼ばれる1600m戦は8ハロン、「日本ダービー」の2400mは12ハロンのレースです。
また、競馬ではレースの流れを表す際にもハロンが使われます。
- テン3ハロン→最初の600m
- 上がり3ハロン→ゴール前最後の600m
- ラスト1ハロン→最後の200m
特に予想でよく使われるのが、今回のテーマである「上がり3ハロン」。
競馬ファンの中には「この馬、前走の上がり33秒台だったから次も期待できそう。」
というように、上がりタイムを重要な判断材料にしている人も少なくありません。
なぜ「3ハロン」が重要なのか

「上がり3ハロン」とは、ゴール前最後の3ハロン(600m)のタイムのこと。
では、なぜ最後の600mなのでしょうか。
それは、多くのレースで最後の600mから各馬が本格的に追い出しを始め、能力差が出やすい区間だからです。
そのため、上がり3ハロンを見ることで「どれだけ鋭い脚を使えたのか」「展開が向かなかったのに伸びてきたのか」など、着順だけでは分からない馬の能力やレース内容を把握できるのです。
上がり3ハロンの平均タイム・基準
競馬中継や予想記事で「上がり33秒1」「メンバー最速の34秒0」といった言葉をよく耳にします。
ただ、初心者の方からすると「33秒って速いの?」「35秒なら遅いの?」と疑問に思いますよね。
数字だけで言うと、上がり3ハロンの基準は以下のイメージです。
▼芝の上がり3ハロンの基準▼
| タイム | 評価 |
|---|---|
| 32秒台 | 超優秀 |
| 33秒台前半 | かなり優秀 |
| 33秒台後半 | 優秀 |
| 34秒台 | 平均以上 |
| 35秒台 | 平均的 |
| 36秒以上 | 遅め |
競馬ファンの間では「33秒台を使える馬=切れる脚を持っている」というイメージを持たれることが多いです。
特に東京競馬場や新潟競馬場では、32秒台や33秒前半の決着になることも珍しくありません。
▼ダートの上がり3ハロンの基準▼
| タイム | 評価 |
|---|---|
| 34秒台 | 超優秀 |
| 35秒台 | 優秀 |
| 36秒台 | 平均的 |
| 37秒台 | やや遅い |
| 38秒以上 | 遅め |
芝と比べると、ダートは砂の抵抗があるため、どうしてもタイムが掛かるのが特徴です。
そのため「芝の35秒台=遅い」「ダートの35秒台=かなり速い」というように、同じ数字でも価値は全く違います。
上がり3ハロンの見方
上がり3ハロンは、競馬予想でよく使われるデータの一つです。
しかし、見方を知らないと、その数字を馬券に活かすことはできません。
まずは確認方法と「上がり最速」の意味から見ていきましょう。
新聞・JRA・netkeibaで確認する方法
上がり3ハロンは、競馬新聞やJRA公式サイト、netkeibaなどで簡単に確認できます。
どの媒体でも見られるデータですが、それぞれ表示方法が少し異なるため、初めての方は以下を参考にしてください。

競馬新聞では「馬柱」の各レース結果欄に上がり3ハロンのタイムが記載されています。
媒体によって表記は異なりますが、上がり最速は黒塗りや太字、色付きなどで強調表示されることが多く、一目で上位の末脚を確認できます。
レース後の分析だけでなく、過去にどれだけ鋭い末脚を使っているかを比較する際にも役立つデータです。

JRA公式でも、競馬新聞と同じように馬柱から上がり3ハロンのタイムを確認できます。
競馬新聞のような上がり順位の色分けや強調表示はありませんが、タイム自体はしっかり掲載されています。
上がり3ハロンの数値だけを確認したい方であれば、十分活用できるでしょう。

netkeibaの出馬表でも、過去レースの上がり3ハロンを一目で確認できます。
上がり1位は黄色、2位は青色、3位は赤色で色分けされているため、どのレースで鋭い末脚を使ったのかがひと目で分かるのが特徴です。
タイムだけでなく、上がり順位も重視したい方は、予想前に必ずチェックしておきましょう。
「上がり最速」とは?
上がり最速とは、そのレースで最も速い上がり3ハロン(最後の600m)を記録した馬のことです。
例えば、あるレースで各馬の上がり3ハロンが以下のようだったとします。
- A馬:34.2秒
- B馬:33.8秒
- C馬:34.5秒
- D馬:35.0秒
この場合、最も速い33.8秒を記録したB馬が「上がり最速」となります。
競馬新聞やnetkeibaでは、上がり最速の馬が強調表示されることも多く、レース後や予想時に真っ先にチェックする競馬ファンも少なくありません。
ただし、上がり最速=そのレースで最も強い競馬をした馬とは限りません。
前が止まらない展開で後方から追い込んだだけのケースや、スローペースで速い上がりが出やすかったケースもあるためです。
そのため、玄人の競馬ファンほど「上がり最速だった」という結果だけでなく「なぜその馬が上がり最速を使えたのか」まで考えて予想に活かしています。
上がり3ハロンだけで強い馬は分からない
上がり3ハロンは、馬の末脚を評価するうえで非常に便利な指標です。
しかし「上がり最速=強い馬」「上がり最速=次も勝つ馬」ではありません。
ペースや馬場状態、展開、競馬場の特徴など、さまざまな要素によってタイムの価値は大きく変わります。
ここでは、上がり3ハロンを過信してはいけない理由と、正しい見方について解説していきます。
ペースによって価値は変わる
上がり3ハロンを見るうえで、最も重要なのがレースのペースです。
例えば、前半1000mがゆったり流れたスローペースでは、各馬に余力が残るため、33秒台の速い上がりが出やすくなります。
一方で、前半から飛ばしたハイペースでは、どの馬もスタミナを消耗しているため、35秒台でも非常に価値のある上がりになることがあります。
つまり「33秒台だからすごい」「35秒台だから遅い」と単純に判断するのは危険です。
玄人の競馬ファンほど「このペースで34秒5を使えたのは強い」というように、レースの流れとセットで上がり3ハロンを評価しています。
馬場状態によって価値は変わる
同じ34秒台でも、良馬場で出したタイムと重馬場で出したタイムでは価値が大きく異なります。
一般的に、雨で馬場が悪化すると時計が掛かりやすくなり、上がりタイムも遅くなる傾向があります。
例えば⋯。
- 良馬場の34.0秒
- 重馬場の35.0秒
であれば、後者の方が高く評価できるケースも少なくありません。
また、ダートでは逆に、適度に水分を含んだ「脚抜きの良い馬場」になると時計が速くなることもあります。
そのため、上がり3ハロンを見る際は「何秒だったか」だけではなく「どんな馬場で記録したタイムなのか」まで確認することが大切です。
タイムが出やすい競馬場の特徴を理解する
上がり3ハロンは、馬の能力だけでなく競馬場のコース形態によっても大きく変わります。
例えば、東京競馬場や新潟競馬場は直線が長いため、差し・追い込み馬が末脚を発揮しやすく、33秒台の上がりも珍しくありません。
一方で、小倉や函館のような小回りコースはコーナーがきつく、直線も短いため、極端に速い上がりが出にくい傾向があります。
また、中山や阪神には直線で急坂があり、最後にもうひと踏ん張りが必要になるため、東京や新潟ほど時計は出ません。
つまり、33秒5という数字だけを見ても意味はなく、どの競馬場で記録したタイムなのかが重要ということです。
玄人の競馬ファンほど、上がり3ハロンを比較する際は、数字だけではなく、コースの特徴まで含めて評価しています。
上がり3ハロンを予想に活かす方法|素人と玄人の違い
上がり3ハロンは、ただ速いタイムを見つければいいわけではありません。
実は、素人は「数字」を見ますが、玄人は「その数字が生まれた理由」を見ています。
同じ33秒台でも評価が高いケースもあれば、逆に評価を下げるケースもあります。
ここでは、実際に競馬で結果を出している人が実践している、上がり3ハロンの活用法をご紹介します。
前残りで上がり最速だった馬を狙う

上がり3ハロンを予想に活かすなら、まず注目したいのが前残りの展開で上がり最速を記録した馬です。
例えば、逃げ・先行馬がそのまま1〜3着を独占するようなレースでは、後方待機組にとってかなり厳しい流れになります。
その中で、唯一最後に脚を伸ばして上がり最速を使った馬は、着順以上に強い競馬をしている可能性が高いです。
実際、こうした馬は次走で展開が向くだけで一変するケースも少なくありません。
玄人ほど「何着だったか」よりも「どんな展開でその脚を使ったのか」を重視しています。

上がり最速なのに負けた馬は次走で買いなのか

前走で上がり最速で負けている馬は、狙うべきなのか。
結論から言えば、ケースバイケースです。
- 前残りの展開だった
- 直線で前が壁になった
- 大外を回されていた
このように、敗因がはっきりしている場合は次走で狙い目になります。
一方で「スローペースで展開が向いただけ」「毎回最後だけ伸びて届かない」といったタイプは、次走でも同じような競馬になる可能性大。
大切なのは「上がり最速だった」という結果だけを見るのではなく、なぜ負けたのかまで考えることです。
同じ競馬場で毎回上がり上位を使っている馬を狙う

上がり3ハロンを見る際は、どこの競馬場でそのタイムを出したのかも重要です。
画像のように、京都競馬場では毎回上がり上位なのに、その他の競馬場では全く伸びない馬も珍しくありません。
これは、競馬場ごとに
- 直線の長さ
- 坂の有無
- コーナーの形状
などが異なるためです。
そのため、同じ競馬場で何度も上がり上位を記録している馬は、そのコースへの適性が高い可能性があります。
特に、コース替わりのタイミングでは、このデータが大きな武器になることも少なくありません。
「上がり3ハロンの数字」だけではなく「どの舞台でその脚を使ったのか」までしっかりチェックするのが重要です。
まとめ|上がり3ハロン
上がり3ハロンは、競走馬の末脚を数値化した非常に便利なデータですが、数字だけを見ても馬券は当たりません。
ペースや馬場状態、競馬場の特徴まで含めて評価することで、初めて本当の価値が見えてきます。
「上がり最速だから買う」のではなく「なぜその脚を使えたのか」を考えることが、玄人への第一歩です。
ぜひ今回ご紹介した見方を取り入れて、ワンランク上の競馬予想に役立ててみてください。






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