アルゼンチン共和国杯2025の追い切り&全頭診断まとめ

アルゼンチン共和国杯_追い切り全頭診断

どうも、競馬戦線の管理人です。

今週は秋の東京開催を締めくくる伝統のG2「アルゼンチン共和国杯」が開催されます。

長距離戦らしく、スタミナ・折り合い・瞬発力のバランスが問われるレースですが、その中でも鍵を握るのが直前の追い切り内容です。

近年は「最終追いで軽めに仕上げた馬」が好走する傾向も見られ、状態面の見極めが勝敗を大きく左右します。

この記事では、出走予定馬の全頭チェックし、アルゼンチン共和国杯の追い切り診断をご紹介。

仕上がり抜群のS評価馬から、変わり身を見せる可能性を秘めた穴馬まで、最新の追い切り診断をお届けします。

この記事の執筆者

競馬初心者向けのコラムから、重賞レース・、WIN5の予想まで幅広く手がける競馬予想家。1963年10月11日生まれ。20代から競馬の世界に入り、長年にわたり蓄積した知識と経験を活かして、確かな分析と予想を提供している。過去3年間でWIN5を3度的中させるほか、重賞レースでも高い的中率を記録。現在は「競馬戦線」でレース記事や初心者向けコラムの執筆を行うとともに、AI予想システムの監修も務めている。予想精度とわかりやすさに定評がある、信頼される実力派。

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【アルゼンチン共和国杯】追い切り評価/全頭診断早見表

競馬戦線では、追い切り内容・動き・反応の3点を軸に、S〜Dの5段階で評価しています。

ランク 定義
S 仕上がり・動き・反応ともに抜群。文句なしで勝ち負けが期待できる状態。
A 全体的に高水準で好調。レースでも上位争いに加われる仕上がり。
B 順調な仕上げで平行線。力は出せるが、上位勢とは一歩差。
C 動きに重さや甘さが残る。まだ本来の状態には一歩届かず。
D 調教内容から上積みが感じられず、評価を下げざるを得ない仕上がり。

上記評価をもとに、アルゼンチン共和国杯に出走する馬の追い切り評価をまとめました。

評価 馬名 追切タイム 調教の強さ コース/馬場 執筆者の評価コメント
S ニシノレヴナント 最終:5F65.6-1F12.0
1週前:6F85.5-1F11.5
最終:馬なり
1週前:馬なり
最終:美浦南W/良
1週前:美浦南W/良
2週続けて加速ラップを刻み、終いまで伸びやか。
高速馬場にも対応できる抜群のデキ。
A シュトルーヴェ 最終:5F66.6-1F11.8
1週前:5F66.2-1F11.4
最終:馬なり
1週前:一杯
最終:美浦南W/良
1週前:美浦南W/良
坂路での入念な乗り込みで体調万全。
最終は余力を残しつつも力強い伸び脚。約3か月ぶりでも状態は上向き。
A ショウナンアデイブ 最終:4F54.4-1F12.5
1週前:4F52.8-1F11.9
最終:馬なり
1週前:一杯
最終:栗東坂路/良
1週前:栗東坂路/良
1週前に自己ベストを計時し、最終は軽め。
全体的に気配上昇で、良化著しい内容。
A スティンガーグラス 最終:6F85.7-1F11.9
1週前:7F98.7-1F11.6
最終:馬なり
1週前:馬なり
最終:美浦南W/良
1週前:美浦南W/良
久々でも馬なりで落ち着いた動き。
1週前にしっかり負荷をかけ、順調な仕上がり。気配良好。
A ホーエリート 最終:6F69.3-1F11.6
1週前:6F84.5-1F11.2
最終:馬なり
1週前:馬なり
最終:美浦南W/良
1週前:美浦南W/良
2週連続で戸崎騎手騎乗。
力みなくスムーズに走れており、目黒記念時の好調を再現。
A ボーンディスウェイ 最終:6F81.6-1F11.8
1週前:6F84.7-1F12.3
最終:馬なり
1週前:馬なり
最終:美浦南W/良
1週前:美浦南W/良
木幡騎手騎乗でリズム良く快調。
フォームが安定し、久々でもしっかり仕上がる。
B ギャラクシーナイト 最終:4F54.6-1F12.5
1週前:6F85.6-1F11.5
最終:馬なり
1週前:仕掛け
最終:美浦坂路/良
1週前:美浦ウッド/良
最終は軽めの坂路でリズム重視。1週前で負荷を掛けており、順調な仕上がり。
動きは安定しており、長距離も対応可能。
B サスツルギ 最終:5F67.1-1F12.3
1週前:5F66.5-1F11.7
最終:馬なり
1週前:強め
最終:美浦南W/良
1週前:美浦南W/良
2週続けて僚馬に遅れも、動きは力強い。
強く追ったことで反応が良化しており、上昇気配。
B ディマイザキッド 最終:5F70.1-1F11.9
1週前:6F82.6-1F11.4
最終:強め
1週前:末強め
最終:美浦南W/良
1週前:栗東CW/良
動き自体は良好も、直線での手前替えに課題。
時計は悪くなく、現状維持の仕上がり。
B プラダリア 最終:4F53.8-1F12.6
1週前:6F86.8-1F11.1
最終:馬なり
1週前:稍一杯
最終:栗東坂路/良
1週前:栗東CW/良
1週前に強く追って負荷十分。
最終は軽めでリズム良く、気持ちの乗りも上々。
B ボルドグフーシュ 最終:4F52.8-1F12.6
1週前:4F54.0-1F12.5
最終:強め
1週前:馬なり
最終:栗東坂路/良
1週前:栗東坂路/良
坂路で安定感ある動き。
踏み込みの力強さは健在で、叩き2走目に期待できる内容。
B マイネルカンパーナ 最終:5F68.0-1F12.2
1週前:6F83.6-1F11.7
最終:馬なり
1週前:一杯
最終:美浦南W/良
1週前:美浦南W/良
1週前にしっかり負荷をかけ、最終は軽め。
安定感ある内容でデキは平行線。
C セレシオン 最終:4F54.9-1F12.5
1週前:4F52.9-1F12.3
最終:末強め
1週前:一杯
最終:栗東坂路/良
1週前:栗東坂路/良
末強めで気合は乗るが、動きに安定感欠く。
終いの伸びに甘さがあり、評価は据え置き。
C ハギノアルデバラン 最終:6F82.0-1F11.4
1週前:4F60.0-1F13.3
最終:馬なり
1週前:馬なり
最終:栗東CW/良
1週前:栗東坂路/良
ウッドで軽めの内容。直線で硬さが残り、動きに力強さを欠く。
叩いての上積み待ち。
C メイショウブレゲ 最終:6F82.1-1F11.8
1週前:6F81.4-1F11.6
最終:馬なり
1週前:馬なり
最終:栗東CW/良
1週間:栗東CW/良
気持ちは前向きもやや太め残り。
折り合い面の課題は残るが、気配は悪くない。
C ワイドエンペラー 最終:5F68.3-1F11.3
前走最終:5F65.4-1F11.0
最終:一杯
1週前:稍一杯
最終:栗東CW/良
1週前:栗東CW/良
強く追われるも僚馬に遅れ。やや重さが残る内容で、
レースまでの良化に期待。
E ミステリーウェイ 最終:6F85.3-1F11.5
1週前:6F82.6-1F11.4
最終:馬なり
1週前:末強め
最終:栗東CW/良
1週前:栗東CW/良
映像未確認。数値的には可も不可もなし。
維持はできているが、迫力は欠く。
- ローシャムパーク 未確認 未確認 未確認 最終追い切り映像・時計とも未確認。
JRA公式発表待ち。

※以下は、JRA公式調教時計と各トレセンの映像・記者レポートを基にした最新の追い切り評価です。

各馬の調整過程を比較しやすいよう、1週前と最終追いを一覧で掲載しています。

全体的には美浦勢の仕上がりが良く、特にニシノレヴナントやホーエリートなどは抜群の動きを披露しました。

一方で、セレシオンやワイドエンペラーはまだ余裕残しの印象もあり、当日の気配を確認したいところです。

追い切り評価TOP3の注目馬

  1. ニシノレヴナント
  2. シュトルーヴェ
  3. ショウナンアデイブ

では次に、各馬の追い切り内容をより詳しく解説していきます。

1週前と最終追い切りの動き、そして競馬戦線による評価コメントをあわせてご覧ください。

また、競馬戦線では独自AIによるアルゼンチン共和国杯の予想を無料で公開しています。

本記事で紹介した追い切りの評価も踏まえた予想なので、ぜひ合わせてご覧ください。

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アルゼンチン共和国杯AI予想_アイキャッチ

ニシノレヴナント【S評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
1週前追い切り 6F85.5-1F11.5 馬なり 美浦南W/良
最終追い切り 5F65.6-1F12.0 馬なり 美浦南W/良

動きはいい。この馬にしては間隔を詰めて使えるし調子が良さそう。東京も合う。(藤岡調教師)

アルゼンチン共和国杯に向けて、ニシノレヴナントは美浦南Wで順調な仕上がりを見せています。

最終追い切りは馬なりのまま5F65.6-1F12.0と軽めの内容でしたが、手綱を抑えたままスムーズに加速。

時計以上にリズムとバランスの取れた走りで、全身を使ったフォームが際立ちました。

1週前には同コースで6F85.5-1F11.5とやや長めから追われ、こちらも馬なりながらしっかりと負荷をかける内容。

ゆったり入ってからラスト1Fでしっかり伸びており、“体が動く=気持ちが乗っている”という理想的な状態に近いです。

もともと調教駆けするタイプではありますが、今回は全体のテンポが非常に滑らかで、首の使い方・反応・重心の低さのいずれも高レベル。

1週前でしっかり作り、最終で微調整という典型的な好パターンで、状態面は過去最高クラスといっていいでしょう。

派手な時計こそありませんが、余力残しでこの動き。

陣営のコメントにも「ようやく体を使えるようになった」とあるように、成長力と安定感が増しています。

馬体の張り、毛ヅヤ、脚取りすべてが充実しており、この仕上がりなら上位争い必至。

時計以上に“内容がいい”タイプの追い切りで、ここにきて状態は明らかにピークへ。

馬場を選ばず動けるタイプでもあり、週末のコンディション次第では勝ち負けも十分に視野に入ります。

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シュトルーヴェ【A評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
前走最終 5F69.9-1F12.8 馬なり 函館ダート/稍重
最終追い切り 5F66.6-1F11.8 馬なり 美浦南W/良

シュトルーヴェは美浦南Wで最終追い切りを消化。

馬なりのまま5F66.6-1F11.8と、終い重点ながらも力強い伸びを見せました。

一切の無駄な動きがなく、リズムを崩さずスムーズに直線へ向かう姿から、状態の良さが伺えます。

前走時は函館ダート(稍重)で5F69.9-1F12.8と控えめな内容でしたが、今回は全体時計を3秒以上短縮。

追えばまだ伸びそうな手応えを残しており、確実に状態は一段階ギアアップしています。

フォーム面でも、肩の可動域が広く前脚の出が滑らか。

馬体の張り・トモの踏み込みも上々で、仕掛けられてからの反応が速い点は高評価です。

この動きなら輸送を挟んでも力を発揮できるでしょう。

これまでの傾向からも、美浦南Wでこの内容ならコンディションはほぼピーク。

特に中距離戦での安定感があり「順調さ+上昇度」両方を兼ね備えた仕上がりと言えます。

気配面・時計面ともに不安はなく、あとはレース当日の馬場と展開が噛み合えば十分勝ち負け。

前走からの上積みを考えると、今回は上位進出のチャンスが大いにありそうです。

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ショウナンアデイブ【A評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
前走最終 5F72.9-1F14.0 G前仕掛け 函館W/稍重
最終追い切り 4F54.4-1F12.5 馬なり 栗東坂路/良

ショウナンアデイブは栗東坂路で単走の最終追い切りを実施。

馬なりで4F54.4-上がり1F12.5と時計は平凡ながらも、全体のリズムが良く、終始スムーズな動きを見せました。

前走時の函館W(稍重)では72.9-14.0とやや重めの内容でしたが、今回は明らかに軽快さが増しており、調整の仕上げとしては理想的です。

坂路では脚の回転が速く、フォームに安定感があり、最後まで重心のブレがない点が好印象。

馬なりのままでもしっかりとした脚取りで、前進気勢と反応の良さが際立っていました。

全体時計こそ速くはないものの、動きの中身は非常に良く、精神面の充実が伺えます。

1週前に強めを課していればなお理想的ですが、今回の軽め仕上げは前走の反動を考慮したものと見て良いでしょう。

追われずとも動けており、レース当週としては“完成度の高い最終調整”です。

近走はやや間隔が詰まる中でも、状態を崩さず出走できている点も評価材料。

坂路主体の調整に切り替えたことで、心身のバランスが整い、上積みを感じる仕上がりです。

総じて、今回は時計よりも内容で高く評価できる一追い。

近走以上のパフォーマンスを見せても不思議ではなく、引き続き好走が期待できます。

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スティンガーグラス【A評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
1週前追い切り 6F98.7-1F11.6 馬なり 美浦南W/良
最終追い切り 6F85.7-1F11.9 馬なり 美浦南W/良

スティンガーグラスは美浦南Wで2週連続の好時計をマーク。

最終追い切りは6F85.7-1F11.9(馬なり)と、軽めながらも非常にバランスの取れた動きでした。

全体時計は控えめですが、折り合い重視で進めながらもラスト1Fでスッとギアを上げる反応は鋭く、状態面の良さが際立つ内容です。

1週前追い切りでは同じ美浦南Wで6F98.7-1F11.6を記録。

前半をゆったり入り、終いを伸ばす形でしっかり負荷をかけています。

馬なりのままラスト1F11秒台を出している点は特筆すべきで、脚取りの力強さと持続的な加速性能が高く評価できます。

調整過程全体を見ると、「1週前でしっかり負荷 → 最終で微調整」という理想的な仕上げパターン。

馬なり中心ながらも、終いのキレとフットワークの軽さは目を見張るもので、テンション・リズム・反応の3拍子がしっかり噛み合っています。

最終追い切りでは余力を残したままフィニッシュしており、本番へ向けて態勢は万全といえるでしょう。

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ホーエリート【A評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
1週前追い切り 6F84.5-1F11.2 馬なり 美浦南W/良
最終追い切り 5F69.3-1F11.6 馬なり 美浦南W/良

ホーエリートは美浦南Wで2週連続の好時計を記録。

まず注目すべきは、1週前追い切りの6F84.5-1F11.2(馬なり)。

全体時計こそ平均的ですが、終い1Fで鋭い伸びを見せており、馬なりながらも高い推進力を発揮しています。

追えばもっと時計を詰められる余裕があり、負荷をかけすぎずとも仕上がりが整っている印象です。

続く最終追い切りでは5F69.3-1F11.6をマーク。

道中はリズム良く運び、終いにかけて自然と加速。

手前替えもスムーズで、気負うところのない好内容でした。

前走時と比較しても首の使い方に柔らかさが出ており、フォームの安定感と軽快さがともに上向いていることが分かります。

今回は2週ともに「馬なり」での仕上げながら、どちらも11秒台の終いを出せている点が秀逸。

調整過程全体から見ても、余力を残した中でスピードと反応のバランスが取れている理想的なパターンです。

ハードな攻めではなく、完成度を高める“微調整型”の仕上げで、レース当週の状態としては非常に良好。

全体的に大きな上積みこそ感じませんが、安定感・完成度の高さで上位を狙える仕上がりです。

動きのキレと集中力の高さは今回も健在で、コンディションは引き続きA評価に値します。

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ボーンディスウェイ【A評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
1週前追い切り 6F84.7-1F12.3 馬なり 美浦南W/良
最終追い切り 6F81.6-1F11.8 馬なり 美浦南W/良

ボーンディスウェイは、美浦南Wで2週続けて馬なり調整を行い、全体の時計・終いの伸びともに高水準でまとまりました。

まず1週前追い切り(6F84.7-1F12.3)では、全体時計こそ控えめですが、最後までしっかりと脚を使い、馬なりでもスムーズな加速を見せています。

この時点で体の使い方が柔らかく、早めに仕上がりの目処が立っていた印象です。

そして最終追い切りでは、全体時計を3秒以上詰めつつ終いも11秒台をマーク。

馬なりのまましっかりとギアを上げ、前走時より明らかに動きの鋭さが増しています。

特に直線での反応は軽快で、脚取りが安定しながらもラストまで集中力が切れない点は好印象です。

全体的に強く負荷をかけるタイプの調整ではないものの、追うごとに良化していくリズムがしっかりと保たれており、状態面は確実に上向き。

馬体もフックラとして見え、疲れもなく、精神面も落ち着いています。

特別な派手さはないものの、実戦で力を発揮できる仕上がりに整ったと見て良いでしょう。

終い重点で確実に脚を使えるタイプだけに、東京芝の長丁場でも堅実な末脚が期待できる仕上がりです。

大きな上積みを感じさせつつも無理のない調整で、A評価が妥当です。

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ギャラクシーナイト【B評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
1週前追い切り 4F53.7-1F12.5 馬なり 美浦坂路/良
最終追い切り 4F54.6-1F12.5 馬なり 美浦坂路/良

ギャラクシーナイトは、美浦坂路で前走時とほぼ同様の調整パターン。

最終追い切りは4F54.6-1F12.5(馬なり)と、終い重点の軽め仕上げでした。

全体時計はやや控えめながら、最後までリズム良く登坂しており、馬体の張りや息遣いに悪い印象はありません。

前走時の4F53.7-1F12.5から見ると、1秒ほど時計を落としていますが、これは疲労やデキ落ちというよりも、余力を残したメンテナンス的な内容

動きそのものはスムーズで、鞍上の合図に素直に反応できており、力みのないリラックスした走りが目立ちました。

ただし、上体の使い方にやや硬さが見られ、登坂の中盤で推進力が途切れる場面も。

その分、終いの12秒5はまずまずでも、全体として迫力やメリハリに欠ける印象です。

馬なりで十分に動けてはいるものの、ここ一戦で一気に上昇気配を感じさせるほどではありません。

総じて、状態維持レベルで大きな上積みは見られないものの、前走時と比べてコンディションを落としているわけでもありません。

テンションを抑えつつも体の使い方は安定しており、現状維持でレースを迎えられる仕上がりといえます。

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サスツルギ【B評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
1週前追い切り 5F66.5-1F11.7 強め 美浦南W/良
最終追い切り 5F67.1-1F12.3 馬なり 美浦南W/良

サスツルギは、美浦南Wで2週続けてしっかりと負荷をかけた内容。

まず1週前追い切り(5F66.5-1F11.7・強め)では、全体時計・終いともに水準以上のタイムをマーク。

特に直線での反応が良く、手前替えもスムーズで、一度強く追って状態を引き上げる理想的なパターンでした。

続く最終追い切り(5F67.1-1F12.3・馬なり)では、前週に強く追った反動を見せず、リズム重視の軽め仕上げ。

時計は前回より控えめですが、動きに緩みはなく、終始フォームを崩さず余力残しでまとめた内容です。

少し頭の位置が高くなる場面もありましたが、全体的に集中しており、息の入りも良好でした。

前走時の最終追い切り(5F67.1-1F11.3・直強め)と比較すると、今回は終いのキレで見劣るものの、脚取りの安定感・リズムの良さは今回の方が上

攻め過ぎずに折り合いを重視した調整は好感が持てます。

トータルで見ると、大きな上積みこそないが状態維持は十分。

前走の出来をキープしつつも、もう一段階ギアが上がれば上位争いも可能な仕上がりです。

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ディマイザキッド【B評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
1週前追い切り 6F85.1-1F11.6 末強め 美浦南W/稍重
最終追い切り 5F70.1-1F11.9 強め 美浦南W/良

ディマイザキッドは、美浦南Wでいつも通りの調整パターン。

まず1週前追い切り(6F85.1-1F11.6・末強め)では、やや重めの馬場ながら終いでしっかりと伸び、時計以上に内容の濃い動きを見せました。

追われてからの反応が良く、脚取りも軽快。ここで体がほぐれた印象です。

続く最終追い切り(5F70.1-1F11.9・強め)は、前走時よりもやや短めの距離で行われましたが、終い重点で鋭い反応を確認。

道中は折り合いを欠く場面もありましたが、ラスト1Fでギアを上げるとしっかりと伸びており、状態自体は良好です。

ただ、全体時計にまだ重さが残り、ピッチの上がり方にもう一段階の鋭さが欲しいところ

全体的に、前走時と比べて終いの反応は維持しつつも全体のリズムはやや緩め。

このため、今回は「仕上げ段階での微調整」に留めた印象です。

大幅な上積みは感じませんが、前走並みのパフォーマンスは十分に期待できる仕上がりといえます。

気配・動きともに悪くはなく、堅実に走れるデキに整っている印象。

本番では流れ次第で上位争いに加われる余地もあります。

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プラダリア【B評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
1週前追い切り 6F86.8-1F11.1 稍一杯 栗東CW/良
最終追い切り 4F53.8-1F12.6 馬なり 栗東坂路/良

プラダリアは、栗東CWと坂路を併用したいつものパターンで、1週前に負荷をかけて最終で軽く整える仕上げでした。

1週前追い切りは6F86.8-1F11.1(稍一杯)で、外目を回しながらも終いまでしっかりと脚を伸ばす内容。

やや時計はかかりましたが、ラスト1Fで11秒1を刻んでおり、動き自体は前走以上に鋭さを感じるものでした。

最終追い切りは坂路4F53.8-1F12.6(馬なり)。

池添学調教師自らが手綱を取り、単走でリズムを確認する程度の軽め調整でした。

登坂の動きは軽快で、終始リラックスしたフォーム。

ただし、全体的に気持ちが入りすぎる様子もなく、やや控えめなテンションに見える点はプラスともマイナスとも取れる内容です。

前走最終(4F54.1-1F12.4・末強め)と比較しても、時計・内容ともにほぼ同水準で、現状維持の範囲。

終いの反応は良い一方で、全体的な勢いには少し物足りなさを感じるため、爆発的な上積みまでは期待しづらい印象です。

ただ、1週前のCWでしっかりと負荷をかけたことで、息の入りや仕上がりの面では十分に整っていると見てよく、 コンディションは良好な部類。

この馬なりに安定した状態でレースへ向かえるでしょう。

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ボルドグフーシュ【B評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
1週前追い切り 4F54.0-1F12.5 馬なり 栗東坂路/良
最終追い切り 4F52.8-1F12.6 強め 栗東坂路/良

ボルドグフーシュは、栗東坂路での調整を中心に、1週前・最終ともにリズム重視の内容でした。

この馬らしく、無理に時計を詰めるよりもバランスの取れた走りを優先するタイプで、 今回もそのスタイルを崩さずに淡々と仕上げています。

まず1週前追い切り(4F54.0-1F12.5・馬なり)は、ゆったりとした入りからラストで軽く脚を伸ばす内容。 全体時計は地味ですが、動き自体は柔らかく、フォームの安定感が際立っていました。

やや体が余っている印象もありましたが、ここで息を作る意図が見える仕上げです。

続く最終追い切り(4F52.8-1F12.6・強め)では、前週よりもテンから行きっぷりが良く、 終盤でしっかりと手応えを残したままゴール。

終いの12.6秒はまずまずで、力強さというより“持続力を意識した登坂”といった印象です。

前走の最終追い切り(4F53.6-1F12.0)と比べると、切れ味こそ劣るものの、 全体のまとまりと気配の良さでは上回っているように見えます。

全体を通してみると、今回は「爆発力」ではなく「安定感」を重視した仕上げ。

CWで負荷をかけるタイプではないため、坂路で軽快さを維持しながらも反応とリズムを整えた点は好印象です。

 中距離~長距離の持久力勝負に向いた調整で、 アルゼンチン共和国杯に向けて地力をしっかり発揮できる態勢にあります。

>>調教映像はこちら

マイネルカンパーナ【B評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
1週前追い切り 5F69.0-1F12.8 馬なり 札幌ダート/重
最終追い切り 5F68.0-1F12.2 馬なり 美浦南W/良

マイネルカンパーナは、美浦南Wで終い重点の内容。

札幌開催からの帰厩後も大きな崩れはなく、輸送を考慮した軽めの仕上げながら気配は良好です。

今回の最終追い切り(美浦南W・5F68.0-1F12.2・馬なり)は、 全体時計が1秒短縮されており、軽快さと反応が明らかに上向き。

序盤からスムーズにリズムを刻み、終いでは促されるとしっかりと反応していました。

強く追わずともフォームが整っており、自然体でスピードを出せている点は好印象です。

仕上げ方としては、強く攻めるというよりは“維持+微調整”の範囲。

大型馬らしく一度使われたことで体の使い方が良化しており、 特に直線の入りでスッと脚が上がるようになった点は進歩です。

時計的にも過去のベスト水準に近く、状態はほぼベストに近いと見ていいでしょう。

一方で、終いの12.2秒は優秀な反面、全体時計の68.0秒は平均的。

レース当日にもう一段ギアが上がれば理想ですが、 現状でも十分に“勝負できる”段階にあると言えます。

>>調教映像はこちら

セレシオン【C評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
1週前追い切り 4F54.2-1F12.2 一杯 栗東坂路/良
最終追い切り 4F54.9-1F12.5 末強め 栗東坂路/良

セレシオンは栗東坂路での単走追い。

全体時計は4F54.9-1F12.5と水準程度で、動き自体は悪くないものの、もう一段の鋭さに欠ける内容でした。

前走時の最終追い(4F54.2-1F12.2・一杯)ではしっかりと追われて反応も良く、 調教から気合が伝わる内容でしたが、今回は終始控えめな負荷で軽くまとめた印象。

終いでやや甘さを見せ、体の使い方もまだ重さが残ります。

フォーム自体は安定しており、気配の落ち込みはないものの、良化も感じられない現状維持の仕上がり。

坂路での反応が鈍かった点からも、まだ本来の推進力を取り戻しきれていません。

調教過程としては悪くないですが、レースに向けた上昇気配までは一歩届かず。

叩き良化型の傾向もあるため、今回は様子見が妥当なタイミングです。

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ハギノアルデバラン【C評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
前走最終追い切り 4F60.0-1F13.3 馬なり 栗東坂路/良
最終追い切り 6F82.0-1F11.4 馬なり 栗東CW/良

ハギノアルデバランは栗東CWで単走追い。

6F82.0-1F11.4と全体時計は悪くなく、終いも11秒台でまとめていますが、動きのキレや反応は平凡でした。

前走の坂路追い(4F60.0-1F13.3)から追い切りコースをCWに戻してきた点は好感も、ピッチがやや粗く首の使い方が硬い印象。

フォーム全体にスムーズさを欠き、推進力よりも惰性で走っているような走りです。

全体時計は水準以上ながら、馬なりでの伸びが控えめで覇気に欠けるため、 仕上がりとしてはまだ余裕残し。

強く追えば動けそうな気配はありますが、今回はレースを意識した軽め調整と見てよさそうです。

動きに硬さが残る点を考えると、叩き良化型で次走に繋げる仕上がり。

コンディションは維持できているものの、現段階で上位争いを狙うにはもう一段階必要です。

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メイショウブレゲ【C評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
前走最終追い切り 4F60.0-1F13.3 馬なり 栗東坂路/良
最終追い切り 6F82.0-1F11.4 馬なり 栗東CW/良

栗東CWでの最終追い切りは6F82.0-1F11.4。時計自体は標準的で、終いもきっちりまとめています。

ただし、全体の動きには重さが残り、反応もやや鈍い印象でした。

前走最終追い(坂路・4F60.0-1F13.3)と比べると、今回は負荷を高めていますが、 それでもピッチが上がりきらず、推進力に欠ける走り

馬なり調整にとどまり、レースを意識した最終仕上げというよりは、現状維持の範囲内です。

フォームそのものはまとまっていますが、首の使い方に硬さがあり、 前へ出る勢いが感じられない点は不安材料

この動きでは強豪相手にどこまで戦えるかは疑問が残ります。

調子落ちというよりも、良化途中の段階。 叩き2戦目以降で上向くタイプであり、今回は静観が妥当でしょう。

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ワイドエンペラー【C評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
前走最終追い切り 5F65.4-1F11.0 稍一杯 栗東CW/良
最終追い切り 5F68.3-1F11.3 一杯 栗東CW/良

栗東CWで5F68.3-1F11.3をマーク。

一杯に追われながらも全体時計は平凡で、終いの11秒台も数字ほどの切れ味は感じられませんでした。

コース全体を通してやや動きが重く、体を使い切れていない印象です。

前走時の最終追い(5F65.4-1F11.0・稍一杯)と比較しても、負荷をかけた割に反応が鈍く、良化の兆しが薄いのが正直なところ。

強めに追っても脚取りが軽くならず、ゴール前での伸びも一息でした。

フォームのまとまりには改善の余地があり、特に直線での手前替えがスムーズでない点も気になります。

仕上がりの段階としては悪くはありませんが、まだ本来の躍動感を取り戻せていないと見てよいでしょう。

全体的に“悪くはないが良くもない”仕上がりで、現状は平行線。

ここからの上積みを見込んでこそのタイプで、今回は様子見が妥当です。

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ミステリーウェイ【E評価】

追い切りタイム 調教の強さ コース/馬場
前走最終追い切り 6F85.3-1F12.2 馬なり 札幌ダート/重
最終追い切り 6F85.3-1F11.5 馬なり 栗東CW/良

栗東CWで6F85.3-1F11.5をマーク。

時計上は終い11秒台と悪くないように見えますが、 全体が極めて軽く、負荷のかかっていない内容です。

通過ラップを見てもテンの入りが遅く、実質的にはキャンター調整に近いレベル。

さらに今回は追い切り映像が公開されておらず、動きの良し悪しを視覚的に判断できない点も痛いところ。

過去の追い切り映像と比較しても、今走に向けた強化過程は見られず「維持」もしくは「調整のみ」といった印象です。

前走時からほとんど同様の時計で、 特に上積みを感じさせる材料もなし。

強めに追われることもなく、状態の良否を判断できる要素がほとんどないのが実情です。

これだけ軽い内容だと、実戦への意欲や仕上がりを測ることすら難しいため、 調教から評価をつけること自体が困難。

レースに向けた本気度は低く、コンディション維持が目的の調整と見るのが妥当でしょう。

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ローシャムパーク【評価未定】

追い切り映像が公開され次第追記します。

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