【有馬記念2025】消去法データまとめ!フィルターをすべてくぐり抜けたのはわずか3頭!?

有馬記念消去法

どうも、競馬戦線の管理人です。

今週は中山競馬場で「有馬記念」が開催!

本競争は、その年のG1戦線をリードしてきた馬が集結する「国民的行事」とも言えるビックレース。

こうしたハイレベルな一戦で勝負を分けるのは、感覚ではなく「データに基づいた消去法」で“買わない馬”を決めていくこと。

本記事では、過去10年の凡走傾向を徹底的に洗い出し、有馬記念の消去法・消しデータを整理していきます。

あなたが狙っている一頭は、本当に“残すべき馬”なのか、それともデータ的には危険ゾーンなのか。

その見極めに役立つ材料として、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の執筆者

競馬初心者向けのコラムから、重賞レースWIN5の予想まで幅広く手がける競馬予想家。1963年10月11日生まれ。20代から競馬の世界に入り、長年にわたり蓄積した知識と経験を活かして、確かな分析と予想を提供している。過去3年間でWIN5を3度的中させるほか、重賞レースでも高い的中率を記録。現在は「競馬戦線」でレース記事や初心者向けコラムの執筆を行うとともに、AI予想システムの監修も務めている。予想精度とわかりやすさに定評がある、信頼される実力派。

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【有馬記念2025 】 消去データと該当馬をご紹介!

競馬戦線では、有馬記念過去10年間のデータを再確認。

その上で以下の凡走データ(複勝率10%未満)を6個ピックアップしました。

【有馬記念】消去データ一覧
  1. 「当日10番人気以下」は2.9%
  2. 「芝2,000m以上」
    「G1で3着以内無し」は2.3%
  3. 「6歳以上」は5.4%
  4. 「前走G2以下」は3.1%
  5. 「前走海外or菊花賞以外出走」
    「8着以下」は0.0%
  6. 「同年G2で2桁着順」は0.0%
  7. 「前走ジャパンカップ」
    「6着以下」は0.0%

※当てはまらない馬に関しては、黄色線で表示。
※当てはまる馬は「✕」で表示

馬名
騎手
当日
10番人気以下
芝2000m
×
G1 3着内無
6歳以上 前走
G2以下
前走海外
菊外前走8着以下
同年G2
2桁着順
前走JC
6着以下
アドマイヤテラ
川田将雅
- - - - - -
ジャスティンパレス
団野大成
- - - - - -
シンエンペラー
坂井瑠星
- - - - -
タスティエーラ
松山弘平
- - - - - -
ダノンデサイル
戸崎圭太
- - - - - - -
ミュージアムマイル
C.デムーロ
- - - - - - -
メイショウタバル
武豊
- - - - - -
レガレイラ
C.ルメール
- - - - - - -
サンライズジパング
鮫島克駿
- - - - -
エルトンバローズ
西村淳也
- - - - -
コスモキュランダ
横山武史
- - -
ミステリーウェイ
松本大輝
- - -
シュヴァリエローズ
北村友一
- - - -
マイネルエンペラー
丹内祐次
- - - - -
アラタ
大野拓弥
- - -
エキサイトバイオ
荻野極
- - - - - - -

今回の消去データをすべてくぐり抜けたのは、わずか4頭だけ。

今走おすすめの馬

  • レガレイラ
  • ミュージアムマイル
  • ダノンデサイル
  • エキサイトバイオ

なかでも軸として最優先で押さえたいのが、連覇を狙うレガレイラ。

鞍上は戸崎騎手からルメール騎手へスイッチとなるものの、コンビでG1ホープフルS(中山)を勝っている組み合わせでもあり、舞台適性と今の完成度を考えれば大きく不安視する必要はないかと。

ミュージアムマイルは前走・天皇賞(秋)2着、ダノンデサイルも前走ジャパンカップ3着と、一線級G1でしっかり結果を残してきた2頭。

いずれも有馬記念で本命・対抗クラスとして素直に評価できる実績と言っていいでしょう。

一方、エキサイトバイオは現状9番人気想定、しかもG1勝ちはなし。

だからこそ人気が上がり切らず、同じくデータを通過してきた馬の中では「穴としての妙味」が際立つ存在になります。

基本は「実績と舞台適性が揃った3頭」を軸に、エキサイトバイオをどの券種・どのヒモに組み込むか、そこが今年の組み立ての肝と考えていいでしょう。

消去データ①「当日10番人気以下」は2.9%

人気データから見ても、有馬記念ならではの「線引きポイント」は明確です。

過去10年で3着以内30頭中17頭、勝ち馬10頭中8頭が3番人気以内とトップは堅実。

一方2着には、6番人気以下が5頭入り、馬連万馬券も2回出ていることから、「軸は上位人気+相手に中位人気まで広げる」レースと言えます。

これに対し、単勝10番人気以下の複勝率はわずか「2.9%」…。

しかも馬券に絡んだ2頭はいずれも昨年のシャフリヤール、20年のサラキアといったG1級・トップ戦線常連クラスで、「実績馬だから拾えたレアケース」と見るのが妥当。

今年の出走馬で同格の裏付けがない10番人気以下は、データ上ほぼノーチャンスと判断していいでしょう。

よほど強い根拠がない限り、当日10番人気以下は原則“消し”が有馬記念では現実的なスタンスになります。

※以下の該当馬に関しては出走馬確定前時点での人気を反映しています。
※オッズ変動により該当馬が変わる可能性があります。

消しデータ該当馬

  • マイネルエンペラー(10番人気)
  • エルトンバローズ(11番人気)
  • ミステリーウェイ(12番人気)
  • コスモキュランダ(13番人気)
  • サンライズジパング(14番人気)
  • アラタ(15番人気)
  • シュヴァリエローズ(16番人気)

消しデータ②「芝2,000m以上」×「G1で3着以内無し」は2.3%

有馬記念の“実績重視”ぶりは、距離適性と舞台レベルに絞ったデータからもはっきり見えてきます。

過去10年の3着以内馬30頭のうち、じつに29頭が芝2000m以上のJRA・G1で3着以内実績あり

反対に、「芝2000m以上のG1で3着以内ナシ」という馬の馬券内率は、約2.3%まで低下します…。

唯一この条件を満たしていなかった2018年のブラストワンピースでさえ、前走菊花賞で4着と「GⅠ掲示板」は確保していました。

前述の人気面のデータとも合わせて考えると、有馬記念はやはりG1級の舞台で結果を残している馬が基本線。

この条件を満たさない馬はよほど強力な裏付けがない限り「思い切って消し側に回していいゾーン」と考えていいでしょう。

消しデータ該当馬

  • エルトンバローズ
  • マイネルエンペラー
  • ミステリーウェイ
  • アラタ

消しデータ③「6歳以上」は5.4%

年齢面から見ても、有馬記念は「若さ優位」の色合いがかなり濃いレースです。

過去10年の年齢別成績を整理すると、まず3歳が3着以内10頭と最多。

続いて4歳・5歳がそれぞれ9頭ずつと、ここまでは世代間の差はほとんど見られない。

一方で、6歳になると好走馬はわずか2頭まで一気に減少。

複勝率にして5.4%と、数字上はほぼ「買いづらいゾーン」に入ってきます。

さらに顕著なのが7歳以上で、成績は【0-0-0-15】、過去10年で一度も馬券に絡めていません。

シーズン最終盤のグランプリということもあり、長く一線級で戦ってきた古豪ほど、蓄積された消耗や衰えの影響を受けやすい一戦。

「6歳以上」、とくに7歳以上は原則消しとし、基本は3〜5歳を中心に評価を組み立てることが鉄則と言えるでしょう。

消しデータ該当馬

  • アラタ
  • ジャスティンパレス
  • シュヴァリエローズ
  • ミステリーウェイ

消しデータ④「前走G2以下」は3.1%

前走ローテから見ても、「有馬記念は前走G1組が大前提」という構図はかなり明確です。

過去10年の3着以内30頭中29頭が前走GⅠ(国内外)組。

天皇賞(秋)組【3-2-1-12】菊花賞組【2-1-3-10】と言った王道路線を勝ち抜いてきた馬が、そのままグランプリでも主役を張っている形になります。

対照的に、前走G2以下の馬は【1-0-0-31】で複勝率3.1%、その中で前走勝ちに限っても【1-0-0-12】止まり。

「格下重賞を勝ってきた」程度では、通用例がきわめて少ないことが数字に表れています。

前章までの「G1実績がある馬を重視」という流れともリンクしますが、前走G2以下組、とくに今回が初の一線級チャレンジというタイプは、基本的に大幅割引が妥当。

よほどインパクトのある前走内容か、別の強烈な裏付けがない限り、有馬記念では思い切って消し候補に回してしまっていいデータと言えるでしょう。

消しデータ該当馬

  • アラタ
  • ミステリーウェイ

消しデータ⑤「前走海外or菊花賞以外出走」×「8着以下」は0.0%

前走ローテの中で、特にシビアに見たいのが「前走が海外・菊花賞以外のレースで8着以下に敗れていた馬」という条件。

過去10年の該当馬は【0-0-0-42】、複勝率【0.0%】と一頭も馬券圏内なし。

海外や菊花賞のような特殊条件ではなく、JRAの通常条件でこれだけ負けている時点で、地力不足やローテのダメージが色濃く出ていると見るのが自然でしょう。

そこから中山芝2500mのタフなグランプリレースに挑むのは相当ハードルが高く、これまで見てきた「G1実績+近走内容が伴う馬が強い」という傾向とも真っ向から逆行する形になります。

「前走が海外・菊花賞以外かつ8着以下」。

この条件に当てはまる馬は、よほどの有利や特殊な事情がない限り、基本線はバッサリ消しに回すべきと考えていいでしょう。

消しデータ該当馬

  • シンエンペラー
  • サンライズジパング
  • コスモキュランダ

消しデータ⑥「同年G2で2桁着順」は0.0%

有馬記念では、「同じ年のG2で一度でも二桁着順に大敗しているか」も重要なチェックポイントになります。

過去10年、この条件に該当した馬は【0-0-0-37】、複勝率【0.0%】と一頭も馬券圏内に届いていません。

中山芝2500mのグランプリで求められるのは、シーズンを通した地力と安定感。

同年G2で二桁着順まで崩れている時点で、「強い相手に当たると脆さが出るタイプ」と見たほうが自然でしょう。

その後にG1を勝っている馬でさえ、このジンクスは破れていないのが現状。

「同年G2で2桁着順あり」…。

この条件を持つ馬は、有馬記念では原則“消し寄り”と、かなり強めに扱っていいマイナス材料と言えます。

消しデータ該当馬

  • メイショウタバル
  • シュヴァリエローズ
  • スティンガーグラス
  • コスモキュランダ

消しデータ⑦「前走ジャパンカップ」×「6着以下」は0.0%

前走ローテの中でもシビアなのが「前走ジャパンC×6着以下」という組み合わせです。

過去10年を振り返ると、この条件から馬券圏内に入った馬はゼロ。

一方で、前走ジャパンC組で好走した9頭は、いずれも本番前にジャパンCで掲示板(5着以内)を確保していた組だけです。

同じ一線級相手・中1か月ローテという条件を考えると「ジャパンCである程度走れていること」が有馬記念で戦うための最低ラインと言えるでしょう。

もっとも、今年の該当馬アドマイヤテラだけは扱いが微妙なライン。

ジャパンCは騎手落馬による競走中止で、レース内容そのものが評価不能。

空馬のまま自ら折り合い、優勝馬カランダガンに先着しているだけに、数字上は“前走JC大敗組”でも、この消しデータだけで即アウトとは言い切れないタイプでしょう。

消しデータ該当馬

  • タスティエーラ
  • シンエンペラー
  • コスモキュランダ
  • アドマイヤテラ

有馬記念2025の消去法データまとめ

今回挙げた7つのデータを順番に当てはめていくだけで、自然と「評価を上げたい馬」と「狙いを下げたい馬」が振り分けられていきます。

つまり有馬記念は、やみくもに手広く買うレースではなく「消す条件をはっきりさせて、最後に残った馬で勝負するG1」というスタンスがフィットする一戦。

今年の予想でも、ここまでの消去データを土台に取捨をクリアにし、自分なりに筋の通った馬券構成へ仕上げていきましょう。

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