競馬の税金はいくらから?100万円当たったらいくら払う?ばれるケースと申告方法を完全解説
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競馬では年間50万円以上の払戻を獲得すると、税金を払う必要があります。
もしも払うべき「税金」を忘れた場合、取り返しのつかない痛い目に遭ってしまうかもしれません。
本記事では、知らなかったでは済まされない「競馬と税金」について徹底解説していきます。

JRAにて約12年間、広報・営業・トレーニングセンター業務に従事。退職後は競馬予想家として活動を開始し、2010年頃には某大手情報サイトの予想家ランキングで三冠を達成しました。同時期に競馬予想ブログを立ち上げ、独自の予想理論やテクニックを発信。その実績と発信力が評価され、競馬戦線創設者・田原から声を掛けられたことをきっかけに、競馬戦線へ参画しました。現在は予想家として活動を続けながら、競馬戦線の責任者を受け持っています。
目次
一発で分かる!競馬×税金の仕組みを解説
大前提、競馬で獲得した払戻金には税金がかかるのですが⋯。
「いくらから課税されるのか」「どのように計算するのか」など、仕組みを正しく理解している人は多くありません。
本項では、競馬で得た払戻金に税金がかかる理由や制度の基本を、誰でも一発で理解できるように解説していきます。
税金がかかる理由と制度
競馬で獲得した払戻金は「一時所得」というものに分類されます。
一時所得は、年間50万円の控除額を超えると課税対象です。
簡単に言うと「払戻金-賭け金が50万円以上になると税金を払う必要がある」。
この場合の賭け金とは、払戻金の獲得に係る投票額のことなので⋯。
100円が50万円になったら100円・1,000円が50万円になったら1,000円が賭け金となります。

具体的な計算方法
一時所得の計算方法は、以下の通りです。

この計算式に当てはめて、マイナスになった方は税金を払う必要がありません。
重要なポイントが、この金額すべてに税金がかかるわけではないという点です。一時所得は、算出された金額の"半分"だけが課税対象となり、給与など他の所得と合算して税額が決まる仕組みになっています。
自分の課税金額を知る方法と確定申告の仕方
次に気になるのは、自身の課税額と納税の仕方。
確定申告の流れを3ステップでまとめたので、ぜひ参考にしてください。
- ①自身の一時所得を計算
(公営競技の払戻金に係る所得の計算書を使うと便利) - ②確定申告書等を作成
(流れや入力例はご利用ガイドを参照) - ③e-Taxで提出
(郵送・税務署でも提出可能)
以上で完了します。
税務署に行かなくても、オンライン上で完結するのは有り難いですね。
自身の課税対象額をシミュレーションしたいという方は「競馬の税金計算シミュレーション」を活用するのがおすすめ。

出典:株式会社アルビノ
自身の保険料や所得を入力すると、簡単に税金が計算できるので活用してみてください。

100円が100万円になったらいくら払う必要がある?
では実際に、100万馬券を当てた時の課税対象額を見てみましょう。
(100万円(払戻金)-100円(馬券代)-50万円)=499,900円(一時所得)。
この半分が課税対象となるため、最終的な課税対象額は249,950円です。
このように「100万円当たった=100万円に税金がかかる」わけではなく、あくまで計算後の一部に対して課税される仕組み。
この金額を給与などの他の所得と合算し、最終的な税額が決まっていきます。
マイナス収支でも課税対象?注意点と勘違いするポイント
ここまでで、税金の基本的な計算方法やルールについてはご理解いただけたでしょうか。
競馬と税金の仕組みには、まだまだ勘違いしやすいポイントや注意点がいくつも存在するので⋯。
本項では、知っておかないと大きく損をしてしまう注意点について解説していきます。
的中馬券しか経費にならない

競馬の税金で最も間違えやすいのが「的中馬券しか経費にならない」というルールです。
例えば、1点各100円ずつ賭け続け、1日で10万円使ったとしましょう。
もし最後のレースで10万円当たった場合、実際の収支はプラマイゼロですよね。
しかし税金の計算では「当たった馬券の購入分」しか差し引けないため、経費となるのは100円だけ。
つまり、トータルで負けていても払戻金-馬券代(経費)が50万円を超え、課税対象になるケースがあるということ。
この仕組みを知らずに未申告を続けていると、課税されてとんでもない金額になる可能性もあるため、必ず理解しておくべきです。
未申告だと重いペナルティがある
競馬の税金を申告せず、税金を払わなかった場合、あとから大きなペナルティを受ける可能性があります。
まず本来納めるべき税金に加えて「無申告加算税」や「延滞税」が上乗せされ、支払う金額が大きく膨らむケースも珍しくありません。
悪質だと判断された場合には、さらに重いペナルティが課されることもあります。
「バレなければ大丈夫」と軽く考えるのは危険で、あとからまとめて請求されるケースもあるため注意が必要です。
競馬の税金未払いはどうやってバレるの?実際にばれたケースをご紹介
競馬の税金未払いが発覚すると、税務署から通知や催促状が届き、最終的には税務調査の対象になる可能性もあります。
実際に、申告していなかった人はどのような経緯で発覚したのか。
以下は、競馬における税金未払いが発覚しやすいケースです。
- 1000万円以上の払戻金を受ける
- SNS等で的中画面を投稿する
- 200万円以上口座に振り込むor引き出す
- 土地などを購入する際に調査が入る
このような出来事があると、税務署に目を付けられてしまいます。
もしばれた場合、どのような対応を迫られることになったのか、具体的な事例をもとに見ていきましょう。
お笑い芸人のじゃいさんのケース

お笑い芸人のじゃいさんは、地方競馬のトリプル馬単で約6400万円という高額配当を的中させました。
しかし、競馬で得た利益を一時所得として確定申告しておらず、税務調査を受けることに。
結果として、過去5年分にさかのぼって数千万円規模の追徴課税を請求される事態となりました。
最終的には奥さんの貯金や親からの援助で支払うことになり「大勝ちしたのに借金」という現実に直面。
税金のルールを誤るだけで、大勝ちが一転して大損に変わる典型的なケースといえるでしょう。

実際は9割が確定申告していない?バレない方法はあるのか
ここまでの説明で「払わないとヤバい」と感じた方も多いと思いますが⋯。
実際のところ、対象者の約8〜9割が税金を払っていないと言われています。
とはいえ、全く対策しないで未申告を続けると、取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
そこで本項では、なるべく未申告がバレない方法をお伝えします。
現地やWINSで馬券を買う
競馬場やWINSで馬券を購入する場合、その場で現金で換金するため履歴が残りにくいです。
税務調査が入った際は、即PATなどのネット投票履歴が決定的な証拠になります。
そのため、現地での払戻はほぼほぼ調査に引っかからないと言えるでしょう。
ただし、1000万円以上の払戻はJRAから税務署に報告することが義務付けられているほか、別の経路から発覚するケースもあるため、完全に安心とは言い切れません。
あくまで「履歴が残らないだけ」であり、リスクがゼロになるわけではない点には注意が必要です。
高額的中をSNSに投稿しない
高額的中をSNSに投稿する行為は、思わぬリスクにつながる可能性があります。
実際に、投稿内容から収入状況を把握されるケースもゼロではありません。
先ほど取り上げたじゃいさんも、YouTubeに的中した報告をアップしたことが大きな要因となったでしょう。
特に具体的な金額や馬券画像を公開している場合、証拠として扱われる可能性もあります。
軽い気持ちの投稿がきっかけで調査対象になることも考えられるため、慎重に対応しましょう!
銀行口座にまとめて入金しない
高額な現金を一度に銀行口座へ入金すると、不自然な資金移動としてチェックされる可能性が大きいです。
大きな金額の動きは金融機関や税務署側でも把握しやすく、通常200万円以上の移動があると調査が入りやすくなると言われています。
特に高額配当を受け取った直後の動きは注意が必要で、資金の流れは常に見られている意識が重要です。

競馬の税金まとめ
今回は、競馬の税金について徹底解説しました。
「的中馬券しか経費にならない」というルールや、未申告だと追徴課税によって大きな負担になる点は要注意です。
"知らなかった"が通用しないのが法律というもの。
正しい知識を身につけておくことが、余計な損やトラブルを避けるための最善策といえるでしょう。
競馬の税金に関するよくある質問
最後に、皆さんから寄せられる競馬と税金についての質問に分かりやすく答えていきます。
Q.現地やWINSの馬券購入でばれることはあるの?
1000万円以上の払戻を受けない限りは税務署に報告はいきません。SNSにアップしない限りはばれるケースはほとんどないでしょう。
Q.競馬の税金は副業扱いになるの?
一時所得は通常副業扱いにはなりません。ただ申告内容や住民税の変化次第で会社にばれる可能性は0では無いので注意してください。
Q.所得税非課税の壁に競馬の利益は含まれる?
扶養から外れて所得税がかかるボーダー、103万円(現在は160万円)に競馬の一時所得は含まれません。












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