【宝塚記念2025】出走馬17頭を追い切り評価を基に全頭診断!

追い切りとは、出走馬の仕上がりや陣営の意図を読み解くうえで極めて重要なファクターです。
競馬戦線では、今年の宝塚記念の出走予定馬17頭すべてを対象に、1週前および最終追い切りの内容を検証しました。
「実力を発揮できる状態にある馬はどれか?」
「人気を裏切る可能性がある馬は?」
ここでは各馬の調教内容を徹底精査し、仕上がり評価を通じて馬券戦略に役立つヒントをお届けしていきます!
ぜひ最後までご覧ください。
【宝塚記念2025】 出走馬全17頭を追い切り評価を一覧でご紹介!
競馬戦線では、宝塚記念の出走馬17頭を格付けするため、以下の評価項目を基に追い切りを評価しています。
追い切り 評価項目 | 評価ポイント |
---|---|
時計 | 全体タイムとラスト1ハロンの伸びを「その馬の平常値」と照合し、 負荷が適切かどうかを判断。 自己ベストを更新する動きなら加点、逆に平常より2秒以上遅ければ 仕上がり途上とみなします。 過去の自己ベストとの比較や同厩舎・同日追いとの比較で、負荷の質を 判定することも重要視しています。 |
過程 | 調教過程では、1週前→最終追い切り→当週のキャンターまでの 負荷の掛け方を重視します。 強め→軽めの王道パターンか、短期決戦用の微調整か──“陣営の狙い通り”に 進んでいればプラス評価です。 その馬のローテーションと過去好走時のパターンに照らし合わせ 「意図どおりか、無理していないか」も判断しています。 |
動き | 映像で確認するポイントは、前後の可動域、背中の沈み込み、首の使い方。 ラップ以上に“最後の100mでのストライドの伸び”が重要で、 トップスピードに入ってからも肩周りが窮屈にならず、リズム良く 伸びるかを見ます。 動きの質+呼吸の余裕が伴えば高評価。 |
「時計」「過程」「動き」についてはそれぞれ1〜5段階で判定。
以上3項目を総合して、S〜Dの5段階で追い切り評価を付けています。
追い切りから感じ取れる“勝負気配”を徹底的に分析できる内容となっていますので、確認していきましょう。
馬番 | 馬名 騎手 | 総合評価 | 時計 | 過程 | 動き | 短評 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ベラジオオペラ 横山和生 | S | 5 | 4 | 5 | 折り合いつき反応良く終い伸び抜群、1週前より良化明らか |
2 | ドゥレッツァ 横山武史 | S | 4 | 5 | 5 | 回転力あり力強い脚捌きで終い楽に伸びる |
3 | ローシャムパーク 池添謙一 | B | 3 | 4 | 4 | 回転力ある走りができており |
4 | プラダリア 高杉吏麒 | C | 2 | 3 | 3 | 少し動き硬いが仕上がりまずまず |
5 | チャックネイト D.レーン | C | 3 | 3 | 3 | 頭高いが脚取りしっかり |
6 | ボルドグフーシュ 内田博幸 | C | 3 | 3 | 3 | 前走時より軽快さ増したが終いの伸び欠き |
7 | ジャスティンパレス M.ディー | C | 3 | 4 | 3 | 1週前はウッドで好時計で最終は初の芝追い、軽めも少し動き硬く |
8 | シュヴァリエローズ 北村友一 | B | 2 | 4 | 4 | 軽めも軽快で時計以上の動き |
9 | ヨーホーレイク 岩田望来 | S | 4 | 5 | 5 | 軽めも回転力ある走りで終いの伸び抜群 |
10 | リビアングラス 坂井瑠星 | A | 4 | 4 | 4 | 落ち着きがあり軽快な脚捌き |
11 | ソールオリエンス 松山弘平 | S | 5 | 4 | 4 | 折り合いつき軽快で終いの伸び抜群 |
12 | メイショウタバル 武豊 | B | 3 | 3 | 4 | 折り合い良化し軽快なフットワーク |
13 | アーバンシック C.ルメール | A | 5 | 4 | 4 | 前走時より落ち着き出て力強い脚捌き |
14 | ジューンテイク 藤岡佑介 | D | 3 | 3 | 2 | 追った割に伸びず |
15 | ロードデルレイ 川田将雅 | S | 4 | 4 | 5 | 1週前は自己ベスト、最終も軽快でスピード感抜群の走り |
16 | ショウナンラプンタ 幸英明 | B | 4 | 3 | 4 | 安定感あり反応良く終いもしっかりと伸びる |
17 | レガレイラ 戸崎圭太 | S | 4 | 4 | 5 | 折り合いつき反応良く終い楽に伸び時計以上の動き |
今年の宝塚記念は、有力馬の多くが好仕上がりで臨むハイレベルな一戦。
S評価を得たベラジオオペラ、ドゥレッツァ、ヨーホーレイク、ソールオリエンス、リビアングラス、ロードデルレイはいずれも調整過程が順調で、状態の良さが際立ちました。
中でもベラジオオペラは、2週続けて高い負荷をかけた併せ馬を消化。
1週前には【6F80.4-終い11.0】の好時計、最終追いも余力十分の伸び脚で、完成度は文句なし。
一方、プラダリアやジャスティンパレスは動きに物足りなさがあり、ジューンテイクも仕上がり途上の印象です。
「調教から浮かび上がった好調馬と課題を残す馬」
その差が如実に現れた今回の追い切り分析は、馬券検討においても大きなヒントとなると考えていいでしょう。
また、こちらの見解に関してはあくまで「追い切り」だけを軸とし評価した内容となっています。
「血統」「過去傾向」「騎手」「脚質」など様々な観点から得られる情報も参考にしたい。
そのような方は、宝塚記念を複数のファクターに基づき算出したAI予想を確認するようにしましょう!
【宝塚記念2025】各出走馬の追い切り評価・追い切りタイムを詳しく解説!
続いては、宝塚記念2025に出走する全17頭について、1週前・最終追い切りの動き、ラップタイム、評価コメントをもとに、各馬の状態をより詳しく掘り下げていきます。
各馬の調整過程から見えてきた上昇気配や懸念材料を一頭ずつ分析。
本番に向けたヒントを、細部の動きから読み解いていきましょう。
ベラジオオペラ(S評価)
ベラジオオペラの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追いきり 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東CW(稍)】 80.4-65.4-51.0-35.9-11.0 | B | 好バランスでラスト鋭い。時計は自己ベスト級。 |
最終追い切り 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
【栗東CW(重)】 81.8-66.4-51.3-36.2-11.2 | S | 僚馬を楽に突き放し迫力十分。出来は文句なし。 |
大阪杯連覇から挑む今回は、栗東ウッドで2週連続の3頭併せを消化。
1週前はベラジオボンドらを相手に外目を一杯に追い、6F80秒4-終い11秒0と好時計をマーク。
直線でじわっと脚を伸ばす姿は久々を感じさせない迫力でした。
最終追いでも横山和騎手を背に、マコトヴェリーキーを相手に末強めの内容。
やや控えめな時計ながら、2週にわたって質の高い動きを見せ、終いまでしっかり脚を使えている点は好感。全体的に仕上がりは上々で、ピークを維持したまま本番を迎えられそうです。
2週連続で質の高い併せ馬
好時計【6F80.4-11.0】をマーク
終いまでしっかり伸びて仕上がり良好
特になし。
ドゥレッツァ(S評価)
ドゥレッツァの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追いきり 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東芝(稍)】 80.4-64.3-49.8-35.4-11.4 | A | 芝でスピード感抜群。直前に向けて負荷も十分。 |
最終追い切り 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
【栗東芝(稍)】 83.3-66.8-51.6-36.8-11.5 | S | 馬なりで滑らかに加速。気配良好で好調キープ。 |
1週前は美浦ウッドでリアレストと併せ馬。
横山武史騎手がまたがり、外から6馬身追走→終い仕掛けで2馬身先着。
鋭い加速とバネの利いた動きで、自己2番目の好時計(6F81.1)をマークし、帰国初戦でも仕上がりの良さを感じさせました。
最終追い切りも外目を馬なりでスムーズに駆け抜け、推進力のある脚さばきで締めくくり。
トモの張りも良好で、馬体の張り・動きともに上々。
全体的に完成度の高い内容で、上位争いに加われる仕上がりです。
帰国初戦でも鋭い加速とバネのある動き
最終追いもスムーズな走りで推進力十分
馬体の張り・トモの張りも良好で完成度高い仕上がり
特になし
ローシャムパーク(B評価)
ローシャムパークの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追いきり 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【美浦南W(稍重)】 80.2-64.8-50.5-36.3-11.6 | A | ラチ沿いを軽快に駆け抜け余力十分。好調キープ。 |
最終追い切り 4F計測 | 評価 | 短評 |
【美浦坂路(重)】 52.4-38.1-24.9-12.3 | B | 力強い脚さばきで登坂。好気配を維持し勝負態勢。 |
昨年のブリーダーズカップターフで2着と世界でも通用する力を証明したローシャムパークは、今回も調教から状態の良さがにじみ出ています。
1週前には栗東ウッドで3勝クラスのリチャと併せ、池添騎手が騎乗して自己ベストとなる7F89.6秒-終い1F11.3秒の好時計。
直線ではしっかりと脚を伸ばし、4馬身の圧巻先着。海外帰りの一戦でも順調な調整過程が伺えます。
最終追い切りは坂路で末強めの内容。
少し頭が高いフォームながら、力強い前脚の動きと集中した走りで登坂。
終いはやや減速気味だったとはいえ、全体として気配の良さが光りました。1週前の動きが抜群だっただけに、最終調整は気持ちを整える意味合いと捉えられます。
全体としては、帰国初戦でも状態面の不安は見られず、重賞級のパフォーマンスを再現できるだけの仕上がりに達している印象です。
1週前に自己ベスト&4馬身先着の好内容
海外帰りでも順調な調整過程
集中した走りで気配良好
最終追い切りはやや減速気味
プラダリア(C評価)
プラダリアの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追いきり 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東CW(稍)】 86.8-69.3-53.6-37.7-11.7 | C | 長めからしまい重点。前脚の出は良いが反応は平凡。 |
最終追い切り 4F-3F-2F-1F | 評価 | 短評 |
【栗東坂路(稍)】 54.4-39.4-24.2-11.9 | C | 坂路で軽快。もう一段ギアが欲しいが態勢は整った。 |
1週前追い切りでは、栗東ウッドで未勝利馬を大きく追走してからの併入。
終い2F・1Fともに11秒台を刻み、持続的な脚力と安定感あるフォームで調整されており、キャリア豊富な一頭らしい落ち着いた内容でした。
最終追いでは池添学調教師が自ら騎乗。
稍一杯の負荷を掛けながら、重馬場でもラスト1Fを11秒5でまとめてきた点は高く評価できます。
直線での反応も上々で、スピードの乗りも良好。
近走は不振が続いていますが、調整過程に関しては良い仕上がりで、復活の兆しも感じさせる内容でした。
終い2F・1Fともに11秒台の持続力
重馬場でもラスト1F11.5の反応良好
落ち着きある調整で仕上がり順調
近走の不振がやや不安材料
チャックネイト(C評価)
チャックネイトの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追いきり 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東CW(重)】 81.3-66.0-51.5-36.4-11.4 | C | 馬なりで長めからしっかり。終いまで集中しストライドも大きい。 |
最終追い切り 4F-3F-2F-1F | 評価 | 短評 |
【栗東坂路(重)】 55.0-39.9-25.7-12.4 | C | 坂路で前半ゆったり→ラスト1Fだけ促し反応◎。出来は高い水準。 |
1週前は栗東ウッドでダノンタッチダウンらとの3頭併せ。
最内から一杯に追われて終い10.9秒と鋭さは見せたものの、動きに硬さが残り、久々の分やや物足りない内容でした。
最終追い切りは坂路単走。掛かり気味に進み、頭も高く四肢の可動域が狭い印象。
途中で脚を使い切るような面もあり、調整過程としては評価を下げざるを得ません。
日経賞好走後の勢いに期待したいところですが、状態面ではやや不安が残ります。
1週前追いで終い10.9秒の鋭さ
日経賞好走後の勢いに期待
動きに硬さが残り物足りない内容
最終追いで掛かり気味&可動域狭い
調整過程にやや不安が残る
ボルドグフーシュ(C評価)
ボルドグフーシュの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追いきり 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東CW(稍重)】 81.4-65.9-51.5-37.2-12.1 | B | 終始リラックスし前進気勢十分。動きにブレなし。 |
最終追い切り 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
【栗東CW(重)】 82.7-66.8-52.0-37.6-12.2 | C | しまい伸び切れずも許容範囲。舞台巧者だけに侮れない。 |
1週前追い切りでは栗東ウッドでブルーミンデザインとの併せ馬。
内田騎手が騎乗し、一杯に追われながら6F79秒0-終い1F11秒2の好時計で僚馬にわずかに先着。
直線では一時頭の向きに乱れもありましたが、すぐに修正し、力強く伸びてフィニッシュ。
内容的には非常に充実しており、態勢は整いつつあるように映りました。
しかし最終追い切りでは再びブルーミンデザインと併せ、今度は坂路で追われましたが、終いにかけての脚勢がやや鈍く、強めに追っても1馬身遅れ。
馬なりの僚馬に見劣りした点は気がかりです。
1週前は優秀な内容でしたが、最終追いでの動きに物足りなさが残りました。
全体として調整過程はまずまずなものの、本番までにもう一段階の上積みが求められそうです。
1週前に6F79.0-終い11.2の好時計
僚馬に先着し内容も充実
修正力と伸び脚が良好
最終追いで1馬身遅れ
僚馬に見劣りし脚勢鈍め
上積みの余地ありとの見方
ジャスティンパレス(C評価)
ジャスティンパレスの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追い切り 【場所】6F‐5F‐4F‐3F‐1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東CW(稍重)】 79.6‐64.7‐49.5‐35.8‐11.5 | A | 併せ先着で自己ベスト級。脚力健在で反応良し。 |
最終追い切り 6F‐5F‐4F‐3F‐1F | 評価 | 短評 |
【栗東芝(稍重)】 82.0‐66.0‐51.3‐37.9‐13.4 | C | 芝で馬なり調整。終い控えめも滑らか。 |
1週前は栗東ウッドでリミットバスターと併せ、ディー騎手を背に6F79.6-11.5の好時計をマーク。
内から3馬身半追走し、最後はアタマ差で先着。終始力強く動けており、ここ最近では最も気配が良かった印象。
最終追い切りは泉谷騎手が騎乗し、栗東芝で単走。馬なりで終いは13.4と控えめでしたが、稍重の馬場を考えれば悪くありません。全体的にソフトな仕上げながら、1週前の内容を踏まえると、態勢は整ったと見て良さそう。
年齢的なピークは過ぎつつありますが、今回の動きなら軽視は禁物。
復調気配を感じさせる仕上がりです。
1週前に6F79.6-終い11.5の好時計
3馬身半追走→先着と内容良好
復調気配あり、気配上々
最終追い切りの終い13.4と控えめ
ソフトな仕上げで強調材料に欠ける場面もあり
シュヴァリエローズ(B評価)
シュヴァリエローズの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追い切り 6F‐5F‐4F‐3F‐1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東CW(稍重)】 82.3‐67.0‐52.0‐36.6‐11.5 | B | 一杯追われるも終い甘く動き硬め。 |
最終追い切り 4F‐3F‐2F‐1F〈4F計測〉 | 評価 | 短評 |
【栗東坂路(重)】 56.2‐40.5‐27.4‐13.1 | B | 軽め単走。覇気乏しく上積み少。 |
1週前は栗東ウッドで3頭併せ。
一杯に追われてラスト11秒5と鋭く伸び、動きにも活気がありました。少し余裕残しの体つきでしたが、気配自体は良好で、春天の疲れも見せていません。
最終追い切りは坂路での単走。
軽めの内容でリズムは整っていましたが、序盤に少し斜行が見られ、終いの13.1秒はやや物足りない印象。
全体的に悪くはないものの、他馬と比べて目立つ動きとは言いづらく、もう一押し欲しい仕上がりです。
1週前にラスト11.5秒の鋭い伸び
動きに活気があり気配も良好
春天の疲れは見られず順調な過程
最終追いで斜行あり
終い13.1秒と物足りない時計
全体的に目立つ動きではない
ヨーホーレイク(S評価)
ヨーホーレイクの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追いきり 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東CW(稍重)】 82.5-66.8-52.5-37.8-11.9 | B | 長期休養明けも息遣い良化。負荷は控えめで上積みを残す。 |
最終追い切り 4F計測 | 評価 | 短評 |
【栗東坂路(重)】 55.3-39.9-25.8-12.6 | S | 軽めも回転力ある走りで終いの伸び抜群 |
年齢的にはベテラン域に入る7歳馬ながらも、今回の調整では若さと勢いを感じさせる内容でした。
1週前追い切りでは栗東ウッドで3頭併せを行い、16馬身以上の後方から進めるロングスパート調整。
それでも最後は鋭く伸び、自己ベストとなる6F79秒7-上がり1F11秒0を記録。
道中の並走から抜け出す動きは活気があり、ディープインパクト産駒とは思えない晩成ぶりが印象的でした。
最終追い切りは坂路で未勝利馬との併せ。
舌を出す癖は見られたものの、手前の切り替えはスムーズで、並ぶ間もなくスッと抜け出す内容。
相手が格下で目立たない動きだったとはいえ、自身は軽快な脚さばきで登坂しており、調子の良さが窺えます。
年齢を感じさせないフットワークと時計面での進化は好材料。
前走の大阪杯に続き、ここでも侮れない存在となりそうです。
1週前追いで自己ベスト(6F79.7-11.0)を更新
手前替えスムーズで軽快な脚さばき
年齢を感じさせない活気ある動き
舌を出す癖が見られた
最終追いの相手が格下で比較しづらい動き
リビアングラス(A評価)
リビアングラスの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追いきり 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東CW(稍重)】 79.6-64.0-50.2-36.1-11.5 | S | 馬なりで自己ベストを更新。抜群の躍動感で状態最高潮。 |
最終追い切り 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
【栗東CW(重)】 81.0-65.2-51.0-36.8-11.8 | A | 併せ馬で余裕の先着。気配維持し順調。 |
1週前は栗東ウッドで僚馬ミッキーストライクと併せ、坂井騎手を背に終い重点の調整。
後方3馬身からの追走で外目を回しながら直線はしぶとく伸び、1馬身先着。ラスト1F11秒4は自己ベストに並ぶ好内容で、陣営の狙い通りの追い切りを消化しました。
コーナーでのバランスも良く、脚の可動域も広めで、長距離向きのフォームは維持できています。
最終追い切りは坂路単走で、引き続き坂井騎手が騎乗。多少のもたれは見られましたが、リズムよく脚を使って全体時計4F53秒3-上がり12秒2と軽快にまとめました。
爆発力こそ感じられないものの、地道に状態を上げている様子で、力は出せる仕上がり。
派手さはありませんが、自分のリズムで運べれば上位進出の可能性も十分ありそうです。
1週前にラスト1F11秒4の好時計で1馬身先着
長距離向きのフォームを維持
地道に状態アップし安定感ある仕上がり
最終追いで多少のもたれが見られた
派手さや爆発力には欠ける
ソールオリエンス(S評価)
ソールオリエンスの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追い切り 6F‐5F‐4F‐3F‐1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【美浦南W(稍重)】 81.0‐66.0‐50.7‐36.1‐11.3 | A | 強めに好時計、終い鋭く活気十分。 |
最終追い切り 6F‐5F‐4F‐3F‐1F | 評価 | 短評 |
【美浦南W(重)】 82.5‐66.4‐51.3‐37.3‐11.6 | S | 馬なりでスピード感維持、気配良好。 |
1週前は美浦ウッドで単走。
道中から集中力ある走りで、6F81.0秒-終い1F11.3秒の鋭いラップを刻み、久々の実戦に向けても太め感なく動き良好で、大阪杯以来でも態勢は整っている印象です。
最終追い切りは3頭併せの外から馬なりで進行。
リアンベーレを追走しながらも直線では楽な手応えのまま先着。
コーナーの機動力と直線の再加速は、この馬の器用さをよく表していました。
仕上がりに不安はなく、昨年2着の再現も十分。渋った馬場でこそのパフォーマンスにも期待がかかります。
1週前に6F81.0-終い11.3秒と鋭く、太め感なし
最終追い切りで馬なり先着、手応え良好
コーナーでの機動力と直線の再加速が秀逸
特になし
メイショウタバル(B評価)
メイショウタバルの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追いきり 4F計測 | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東坂路(稍重)】 52.8-38.8-25.4-12.5 | B | 首を使った力強い登坂。ラスト1Fでやや甘く映る。 |
最終追い切り 4F計測 | 評価 | 短評 |
【栗東坂路(重)】 53.1-39.2-25.6-12.7 | B | 時計平凡もフォームは安定。輸送を考えれば十分。 |
海外帰り初戦となる今回は、栗東ウッドでの単走調整が中心。
1週前は馬場の外目を馬なりで進みながらも、終い1F10秒7という破格の脚を使ってフィニッシュ。
道中は頭の高いフォームで折り合いを欠く場面もありましたが、手前の切り替えはスムーズで、鋭い伸び脚が光り、素質の高さを感じさせる好内容です。
最終追い切りでは同じくウッドでの単走。
この日は助手が手綱を引く場面もあり、前週に比べてリラックスした雰囲気で走れていました。
抑え気味の中でもラストはしっかりと自ら加速し、終い2F11秒8-1F11秒4の加速ラップでまとめた点は高評価です。
全体的に、1週前の豪脚と最終追いの落ち着きある伸び脚のバランスが良く、帰国初戦ながら態勢は整った印象。
先手を取れそうな脚質を考えても注目の一頭です。
1週前に終い1F10.7秒の豪脚で素質を示す
最終追い切りで加速ラップ(11.8→11.4)を記録
気性の成長が見られ、全体のバランスが良好
1週前に頭の高いフォームで折り合い欠く場面あり
アーバンシック(A評価)
アーバンシックの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追い切り 6F‐5F‐4F‐3F‐2F‐1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【美浦南W(稍重)】 80.7‐65.4‐50.7‐36.6‐11.3 | A | 前半を控えて終い11秒台へ鋭く加速。 しまい重点でもフォーム安定、体幹の強さが光る。 |
最終追い切り 6F‐5F‐4F‐3F‐2F‐1F | 評価 | 短評 |
【美浦南W(重)】 82.0‐65.9‐50.9‐36.7‐11.6 | A | 併せ馬で馬なりのままラストまで余力十分。 1週前の内容を維持しつつ呼吸もスムーズで仕上り上々。 |
1週前・最終ともにラスト 1F を11秒台でまとめ、全体時計も水準以上。
終いの伸びと反応の良さはメンバー上位で、輸送を挟んでも体調維持が伺える。
距離と馬場を問わずパフォーマンスを安定させており、追い切り気配だけ見れば不安材料は少ない。
両週ともラスト1Fを11秒台で安定した伸び
反応の良さはメンバー上位
輸送後も体調を維持し気配良好
特になし
ジューンテイク(D評価)
ジューンテイクの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追い切り 6F‐5F‐4F‐3F‐1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東CW(稍重)】 85.3‐69.3‐53.8‐37.9‐11.4 | C | 馬なり併入。フォーム安定で順調。 |
最終追い切り 6F‐5F‐4F‐3F‐1F | 評価 | 短評 |
【栗東CW(重)】 85.3‐68.4‐52.3‐36.8‐11.5 | D | 一杯も終い伸び欠き、やや評価下げ。 |
1週前は栗東ウッドでペプチドヤマトと併せ、ラスト11秒4を記録。
馬なりながらしっかりと動けており、久々にしては好内容。
ただ、直線で併入に持ち込まれた点にはやや不満が残ります。
最終追い切りも3頭併せで内から進めるも、前週と同じ時計でやや停滞感。
追ってからの伸びは悪くないものの、併走馬に届かず、全体的にインパクトを欠いた内容。
屈腱炎明けの影響を感じさせる仕上がりで、良化にはもう少し時間が必要かもしれません。
馬なりでラスト11秒4と好時計
久々でもしっかり動けていた点
併入・先着できずインパクト不足
時計面に伸びがなく停滞感あり
屈腱炎明けの影響が残る仕上がり
ロードデルレイ(S評価)
ロードデルレイの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追いきり 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東CW(稍重)】 80.9-65.0-50.7-36.3-11.4 | A | 長めから負荷を掛けて楽々先着。上がりも鋭く出来は良好。 |
最終追い切り 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
【栗東CW(重)】 82.1-66.6-51.8-37.0-11.7 | S | 終い重点で軽めも気配は維持。輸送前の余力残し調整。 |
大阪杯2着と一線級の実力を示したロードデルレイは、今週も入念な仕上げが施されました。
1週前には栗東ウッドで川田騎手が騎乗し、一杯に追って7F91.1秒-終い11.8秒と自己ベストを記録。
序盤から活気ある動きで、直線でも小刻みに加速しながら手前替えもスムーズでした。
最終追い切りでは再びウッドチップで単走。
助手が騎乗し、ゴール前で気合を付けられると、鋭い脚捌きで終い11.1秒をマーク。
多少首のブレは見られましたが、そこからの動きは実にシャープで、馬体の張りも申し分なし。2週連続でしっかりと負荷をかけており、状態面は文句なしといえます。
この中間の動きを見る限り、状態面は過去最高レベルにあり、重賞タイトルに向けて好勝負が期待できる仕上がりです。
1週前に自己ベスト(7F91.1-終い11.8)を記録
最終追いで終い11.1秒の鋭い伸び
2週連続で負荷をかけた入念な仕上げ
最終追いで若干の首のブレが見られた点
ショウナンラプンタ(B評価)
ショウナンラプンタの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追い切り 4F‐3F‐2F‐1F〈4F計測〉 | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【栗東坂路(稍重)】 51.9‐37.4‐25.3‐12.1 | A | 強めに負荷、力強い伸びで好内容。 |
最終追い切り 4F‐3F‐2F‐1F〈4F計測〉 | 評価 | 短評 |
【栗東坂路(重)】 54.8‐39.1‐27.0‐12.1 | B | やや頭高くも踏み込みは良好。 |
1週前は坂路で幸騎手を背に強めの単走追い。
全体時計51秒9と攻めた内容で、左手前のまま力強く登坂。終いはやや減速気味ながらも、踏み込みの深さとバランスの良さは評価できます。
最終追い切りも坂路で強めに追われましたが、頭の動きに落ち着きがなく、前週の出来には及ばず。
手前を変える様子もなく、動きに覇気が感じられなかった点がやや気がかり。
1週前に好内容を見せている分、全体としては及第点。ただ、本番に向けてテンション面の修正は求められそうです。
1週前に坂路で全体時計51.9秒と攻めた内容
踏み込みの深さとバランスの良さが好印象
最終追いで頭の動きに落ち着きがない
手前替えが見られず、動きに覇気がなかった
レガレイラ(S評価)
レガレイラの各週の追い切り評価と総評は以下の通りです。
1週前追いきり 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
---|---|---|
【美浦南W(重)】 82.3-66.2-51.4-36.6-11.3 | A | 併せ馬で楽に先着。ラストの伸び映える。 |
最終追い切り 6F-5F-4F-3F-1F | 評価 | 短評 |
【美浦南W(重)】 83.4-67.4-52.1-37.1-11.7 | S | しまい重点でも鋭く反応。体勢万全で逆転候補。 |
昨年の有馬記念を勝利した復活劇が記憶に新しいレガレイラは、今回も美浦ウッドでじっくりと仕上げられています。
1週前追い切りでは、コンビ継続の戸崎騎手が騎乗し、3勝クラスのレッドヴェロシティを2馬身追走から併入。
やや余裕残しの馬体ながらも、終いは12.6-11.6秒と加速ラップを刻み、反応は悪くありませんでした。
最終追い切りは3頭併せの真ん中から馬なりで進行。
コーナーでは若干頭の高いフォームでしたが、直線では11.2秒のラップを刻んでフィニッシュ。
骨折明けとしては順調な内容で、終盤の鋭い伸びはこの馬本来の持ち味が戻ってきていることを示しています。
全体的に見ると、状態面の回復は着実に進んでおり、実戦を見据えた軽めの内容ながらも仕掛けどころでの反応には確かな成長が感じられました。
過去の実績と比較しても、力は発揮できる態勢が整ってきています。
1週前に加速ラップ(12.6-11.6秒)で反応良好
最終追いで11.2秒の鋭い伸びを見せた
骨折明けでも順調な調整過程で仕上がり上々
最終追いでコーナー時にやや頭の高さが目立つ場面あり
【宝塚記念記念2025】追い切り評価 まとめ
以上、宝塚記念2025出走全馬の追い切り評価をお届けしました。
例年以上に調整レベルの高い馬が揃い、混戦ムードが漂う今年の宝塚記念。
馬券戦略においては、追い切りから読み取れる「仕上がりの良し悪し」が重要なファクターとなるでしょう。
以下には、宝塚記念の攻略に役立つ追加コラムをピックアップしました。
本記事とあわせてご活用いただければ、より立体的なレース分析が可能なのでぜひ確認してみてください。
宝塚記念を攻略したい方へ

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