【訃報】サクラローレルが老衰により29歳で死亡

どうも。競馬戦線の管理人ボクです。

今回は1996年に年度代表馬に輝いた「サクラローレル」が亡くなった事について話したいと思います。

まずはサクラローレルについて紹介しておきましょう。

 

生年月日	1991年05月08日
性別	牡
父	Rainbow Quest
母	ローラローラ
調教師	境勝太郎
馬主	さくらコマース
生産者	谷岡牧場

1991年に産まれ1994年に競走馬としてデビュー。

当時は欧州血統で話題性もあり新馬戦から人気を集めたサクラローレルでしたが、初勝利は意外にも3戦目。

その後ダービーを目指す中での怪我など、数々のエピソードを残してくれたサクラローレル。

そんなサクラローレルの現役時代はもちろん、本馬を知らない方にもわかりやすく話していきますので、是非最後まで目を通して頂けると嬉しく思います。

サクラローレルの現役時代

先程もお伝えした通り、サクラローレルの初勝利は1994年01月30日に出走した4歳未勝利戦。デビュー3戦目での勝利でした。

その後も500万クラス（現名称：1勝クラス）を突破するのにも3戦を要するなど順風満帆な競走馬生活とは言えない成績となっていました。

そんな中でも日本ダービーのトライアルレースである青葉賞（G2）で3着に入り、目標としていた東京優駿の優先出走権を掴みます。

しかし、ダービー直前で右後脚の球節炎により出走を断念。

秋の復帰戦セントライト記念でも8着に敗れたため、クラシック競争への出走は叶いませんでした。

4歳の年末に条件戦を連勝して迎えた5歳。始動に選んだレースはG3中山金杯。

ここでも見事に勝利を納めたサクラローレルは重賞ウィナーとなります

勢いに乗って2月にG2目黒記念（現5月）にも出走しますが、伏兵ハギノリアルキングの前に屈し2着に敗れてしまいました。

その後、天皇賞春を目指していましたが、遠征先での追い切り中に両前脚深管を骨折する重傷を負ってしまいます。

安楽死処分まで検討されましたが、長い療養期間に入る事でなんとか復帰するまでに回復しました。

迎えた6歳での復帰戦はG2中山記念。骨折明けな事もあって人気は8番人気といまいちな評価でしたが、そんな低人気を覆して勝利を納めます。

そして1年越しに出走が叶った天皇賞春。注目は前走で激しい戦いを繰り広げた3冠馬ナリタブライアンとマヤノトップガン。

ここに加わる形でサクラローレルが入り3強と呼ばれた1戦が幕を明けます。

最後の直線に入り、先に抜け出したナリタブライアンをサクラローレルが外から猛追。

残り100メートルで先頭に踊り立ち見事にG1馬の仲間入りを果たしました。

G1ウィナーとなったサクラローレルは春のグランプリである宝塚記念には出走せず、秋まで休養。

秋初戦のオールカマーでは天皇賞でも打ち破ったマヤノトップガンを再度打ち負かし勝利を納めます。

迎えた天皇賞秋では単勝2.5倍の1番人気に推される事なりました。

しかし、結果はまさかの3着。

スタートで出遅れてしまったサクラローレルは直線でも馬群の中から抜け出せず、本領を発揮する事なくバブルガムフェローとマヤノトップガンに敗れてしまいます。

この時の鞍上であった横山典弘騎手は「最高に下手に乗った」と自戒していたそうです。

その後はジャパンカップを回避して有馬記念へと駒を進めたサクラローレル。

ここでも単勝2.2倍の1番人気に推されます。

道中では馬群でしっかり脚を貯め、包まれないよう3コーナーから進出を開始したサクラローレルは直線でマーベラスサンデーをあっさり交わし先頭に立ちました。

天皇賞とは打って変わって危なげないレースで2勝目のG1を手にしました。

この年の年度代表馬と最優秀5歳以上牡馬（現4歳以上牡馬）に選出されたサクラローレルでしたが、翌年は軽度な骨折によりぶっつけで天皇賞春へと出走。

連覇に期待されましたが、マヤノトップガンの逆襲にあい2着に敗れてしまいます。

その後は凱旋門賞を視野に前哨戦となるフォワ賞に挑みましたが、レース中に右前脚に屈腱不全断裂を発症し最下位の8着。故障の2日後に現役生活にピリオドを打ちました。

 その年の12月20日、中山競馬場で引退式が行われました。

ここまでがサクラローレルの現役生活時代の活躍です。

サクラローレルに一言

サクラローレル号。

今日まで長生きしてくれて本当にありがとう。天国でも自慢の末脚を活かしてたくさん走り回ってください。

中山記念での復活劇、天皇賞春での2強撃破、凱旋門賞への挑戦など数々の夢を与えてくれたサクラローレル号のご冥福をお祈りします。

あなたの勇姿は数多くの競馬ファンの記憶に残っているよ。